由緒 千二百年祭 有形文化財 恒例祭 宝物と境内寸描
はじめに
今回の登録について
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  此の度、三笠山春日神社が国登録有形文化財となりました。境内建物のうち、平成14年の平成大改修工事事業に際して、倒壊の危険からやむを得ず建て替えた神輿蔵と尾園神幸殿を除く、三笠山と尾園御旅所にある全ての木造建物11件と、参道(南参道)鳥居並びに西参道鳥居の合計13件の登録です。言い換えれば、「春日神社」そのものが、後世に残すべき文化財と認められたと考えられましょう。
平成22年秋に登録に向けて調査をされた熊本大学大学院伊東龍一教授が、報告書の中にその特徴を記しておられます。

「・・・拝殿、申殿、神殿を一直線に並べ、西に石段や西門を設ける形式は、この地方の中心的位置を占める宇佐神宮の建物配置に共通するものである。神殿の左右に摂社を配し、3つの社殿を並べる形式も、宇佐神宮との関係が濃厚な柞原八幡宮の神殿左右に西宝殿、東宝殿を建てる形式に共通している。」

「当社は長い歴史をもつが、それに相応しい社殿を備えている。宇佐神宮の影響が濃厚にうかがえるこの地方らしく、宇佐神宮と共通する要素が社殿の配置、建物の種類にみられ、それらがセットでよく残されている点が貴重である。・・・」

  大分県北部、特に宇佐や国東半島では、上記のように本殿・申殿・そして回廊とも呼ばれる横長の拝殿を持つ形式の神社が多くあります。当春日神社では、これらの中心的社殿とともに、神門や鐘楼などの付随社殿がまとまって修理保存されていることが評価されました。
 今後はこれら故郷の財産を、私たちの子孫へしっかりと申し送りできるよう、地域を挙げてお守りしていきたいと思います。   

 平成23年9月

三笠山春日神社 宮司 山 本 龍 司